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グラスオン スパイラルノート

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自分がワクワクすることって何?

ある社長のハナシ

以前、その社長が若かった頃の話が食事の際、ふいに出た。

現在、30年近く続く企画・プロモーション会社を銀座で経営されている人生の先輩だ。


まだ彼が学生のころ、運よく万馬券が当たり当時のお金で言うと200万円ぐらい当たったとか。

そこで、今日は思いっきり、お金を使おう!と決意。

でも、まだ学生。

お金の使い方なんて、わからない。


当時、風呂なしのアパートに住んでいた彼は、出かける前に銭湯に行こう!と先輩と盛り上がった。

風呂桶にシャンプーと固形石鹸を持って銭湯へ向かう二人。


そうだ!タクシーで銭湯に行こう!

学生の身分からすれば、いつか乗ってみたかったオトナの乗り物タクシー。

すばやく手を上げ、タクシーに乗り、

「運転手さん、そこの○○湯までいって!」と力強く行き先を告げる。

タクシーの後部座席に、サンダルに風呂桶を持った二人が乗車。

石鹸とシャンプー容器がクルマの振動でカタカタなる。。。


そして、言ってみたかった憧れのセリフ!

「釣りはいらないよ!」とお札を景気良く支払うも、そのお札は1000円・・・。


ご満悦でお風呂をあがり、なぜか帰りは、徒歩。


でも、まだ、お金を使い足りない二人は、オトナの憧れ「キャバクラ」に行こうと決意。

またもや奮発して、タクシー乗ったものの、なぜか二人は「お土産必要じゃない?」という話になり

途中でケーキを買って、キャバクラに乗り付けた。


店内にご案内されたが、どうやってケーキを渡したのか、キャバ嬢とどんな会話をしたのか・・・

なんて舞い上がってて全然覚えていない。

ただ、店内が暗かった。ということだけは覚えている。

そして、興奮冷めやらぬまま、電車で帰る。

帰りこそタクシーにすればよいのに、そこは学生。

いつものクセで電車で帰宅。


今思えば、思ったよりも、あまりお金は使っていなかったと思う、と。

でも、使ったお金よりも、

初めて乗ったタクシー。

「釣りはいらないよ!」と言ってみたかったセリフ。

憧れのキャバクラ。

ただただ、そのワクワク感。

ドキドキ感が今でも、鮮明に覚えている。


オトナになった今、好きなお店に入れるし、クラス感のある店も幾度となく入っている。

でも、やっぱりそのときの興奮とワクワクを超えるものはない。


「ドラマティック」って、こういうことかもしれない。


あなたのワクワクは何ですか?



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